株式会社ビーエルは静岡県沼津市の薬品研究所です。さまざまな分析技術をもとに独自の体外診断用医薬品の研究・開発を行っております。


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 大腸菌は主にヒトの腸管内に生息し、腸内細菌叢を構成する主要菌種です。O抗原によ り164の血清群に分けられます。一般に非病原性の日和見感染菌と言われますが、近年、 下痢症を起こす病原性大腸菌が確認されました。集団食中毒で有名となりましたO157はベ ロ毒素を産生する腸管出血性大腸菌であり病原性大腸菌の一種です。
 腸管出血性大腸菌としてO157:H7をはじめ、いくつかの血清型があり、その他の血清 型でもベロ毒素を産生するものが報告されています。ベロ毒素は大腸の粘膜内に取り込ま れ、2〜3日後、激しい腹痛および血便を伴う出血性大腸炎を引き起こします。また、血液 中にベロ毒素が取り込まれると溶血性尿毒症症候群(急性腎不全・溶血性貧血)、急性脳 症などが起こり、死に至ることもあります。また、O157が原因である下痢症に対して、不 用意に下痢止めを使用すると体内にベロ毒素が蓄積するため、重篤な症状を引き起こして しまいます。このようなことから、迅速な診断技術の開発は集団感染や誤った治療の防止 などに繋がります。