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結核症は、結核菌の感染によって引き起こされる慢性疾患です。従来、結核は不治の
病と言われていましたが、イソニアジド、ストレプトマイシン、リファンピシンなどの化
学療法の発展により治療することが可能となってきました。しかしながら、2002年に全世
界で約760万人が結核を発病し、約157万人が死亡したことが報告されています。我が国
では、戦後急速に減少したとはいえ、1997年には38年間減少していた結核患者数が増加
に転じ、2005年には2万8319人が結核を発病し、2295人が死亡しており、現在もなお重
篤な呼吸器感染症です。 近年、問題となっているのは、結核患者のコンプライアンスの低下による、耐性菌への 移行や医療従事者への耐性菌感染です。また、AIDSをはじめとする免疫低下患者の感染 も問題となっています。一方では、結核菌以外の抗酸菌(非結核性抗酸菌)の感染による 非結核性抗酸菌症が近年増加傾向にあります。非結核性抗酸菌は感染性からは結核菌ほど 問題になりませんが結核菌と類似症状を引き起こします。 結核症は適切な投薬により治療することが可能であり、また、結核症の適切な診断によ り集団感染を防ぐことが可能となります。このようなことから迅速な結核菌検査の必要性 が高まり、高度な分子生物学的手法を用いた核酸増幅法などが登場しました。しかしなが ら、これらの検査方法は操作が複雑なため熟練を要し、また高度な機器および施設が必要 となります。よって、より簡便で、且つ迅速な診断技術が必要とされています。 |
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